WSJ-ティファニー、07年秋にウォール街に新規店オープン

米貴金属アクセサリー大手のティファニー(NYSE:TIF)は20日、ウォール街37番地に新しい店舗を2007年秋にオープンすると発表した。金融街が高級ブランド街に変化しつつあることを示す最新の動きだ。

ニューヨークにあるティファニー店舗は現在、5番街の旗艦店のみ。新しい店舗は、1907年に完成したウォール街で最も古い高層ビルの1つにオープンする。25階建てのこの建物はオフィスビルとして利用されていたが、現在はスカイライン・ディベロッパーズによる改修工事が進んでおり、高級集合住宅施設に生まれ変わる予定だ。

ティファニーは20日、商業スペースとなる予定の1階と2階部分を来年秋から借りるための賃貸契約を結んだ。契約期間は20年。総床面積7700平方フィートのこのスペースは、改修工事が行われる前はJPモルガン・チェース(NYSE:JPM)が研修スペースとして利用していた。

この商業スペースの天井高が30フィートある点をティファニーは気に入ったと、スカイラインのオリン・ウィルフ会長はコメントした。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の取引終了後にはすぐに人が少なくなるというのを主な理由に、ウォール街は長い間、高級ブランドから無視され続けてきた。しかし、最近では古い建物を高級コンドミニアムやマンションにリフォームするという動きが不動産開発会社の間で起きており、街の様子が変化しつつある。

仏高級皮革製品のエルメスは今年1月、NYSEの向かいに新たに建設された高級コンドミニアムの1階に、新規店を来年オープンすると発表した。昨年は、独BMW(BMW.XE)がウォール街南端に販売店を立ち上げたほか、高級紳士服のヒッキー・フリーマンがブロードウェイに隣接する地域に新規店をオープンしている。

ウォール街が位置するロウアー・マンハッタン(マンハッタン南端部、チャンバーズ・ストリート以南)の人口は大幅に増加している。2001年9月に同時多発テロが起きる前は約2万人だった人口は、現在は3万6000人を突破している。また、非営利団体「アライアンス・フォー・ニューヨーク・ダウンタウン」の調べによると、住民の平均年収は15万2000ドルと、ニューヨーク市内の中でも最も高い水準となっている。その上、ロウアー・マンハッタンに勤務しているビジネスマンの年収も高水準という。このような要素が高級ブランドにとって、抗しがたい魅力となっている。

ロウアー・マンハッタンのもう1つの魅力は、比較的低い賃貸料だ。この地域の商業スペースの賃貸料は1平方フィート当たり100-150ドル。同1000ドルの5番街の賃貸料をはるかに下回っている。

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