第一生命保険は24日、同社が取り扱っている生命保険などの配当金で、1984~2005年度の22年間に約4万7000件、総額約1億1570万円にのぼる支払い漏れがあったと発表した。
生保業界では明治安田生命保険による保険金の不当不払いなど問題が相次ぎ噴出しているが、今回の第一生命の過去20年以上にわたる配当金の支払い漏れで、契約者の不信は一層強まりそうだ。
支払い漏れがあったのは、入院特約や子供保険などの生命保険、年金保険などで契約後に一定期間が経過した有配当保険の満期時に支払われる配当。有配当保険は、配当金の分配がある保険で、1、3、5年で配当が出る保険が多く、無配当保険と比べて保険料が高くなっている。
今回の支払い漏れは、配当の支払額を計算するコンピューターのプログラムに不備があったことが原因という。問題に気付いた第一生命では、プログラムの修正作業を実施していた。
対象となる契約者には23日から郵送で連絡を開始しており、7月をめどに全対象者に周知させるとしている。対象者に対しては遅延利息と合わせて全額を支払う作業を開始している。
04年2月に社内調査で約4万5000件(約9200万円)の支払い不足が判明していたが公表をしていなかった。公表をしなかった理由については、「契約者への返還作業を優先させるためだった」(広報部)などとしている。
生保の配当金では、03年10月に合併前の旧明治生命保険と旧安田生命保険が養老保険などで死亡・満期時に支払う「特別配当」の支払い不足が15万件(18億円)あったと発表している。これを受けて金融庁は04年2月に配当金の支払いミスを防止するための事務ガイドラインを策定している。