CDM政府承認50件超 CO2総削減量は年3900万トンに

企業などが途上国で実施しているクリーン開発メカニズム(CDM)事業の政府承認件数が、50件を突破したことが明らかとなった。
 2002年12月に第1号案件が承認されてから、今月12日までの3年半で承認件数は53件に達した。
 この間、温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の総削減量は年間3899万9124トンとなった。日本の温室効果ガスの総排出量は13億5500万トン(CO2換算、04年度)で、京都議定書の基準年(1990年)に比べると8%増加している。
 CDMによるCO2の総削減量は、日本の総排出量の2・9%を占めており、CDM事業は今後もさらに拡大しそうだ。
 CDMは、CO2の排出削減につながる水力やバイオマス発電などの事業を、先進国が途上国と共同で実施した場合に、その削減分を投資した先進国が自国のCO2排出削減の目標達成に利用できる制度。
 これまでに政府が承認した事業は合計21カ国で実施された。国別でみると、ブラジル、マレーシアがそれぞれ7件、中国とチリが各5件、次いで韓国、ベトナム、インドが各4件で続いている。
 地域別では、アジア9カ国、中南米6カ国のほか、ロシア、カザフスタン、アルメニアの旧ソ連やハンガリー、さらにはアフリカでも南アフリカとエジプトで実施されている。
 このうち最も、CO2排出削減量が大きいのは、三菱商事と新日本製鉄が中国で実施するプロジェクトで年間1011万トンという。昨年12月に承認した。
 企業別では、電源開発(Jパワー)、三井物産がそれぞれ5件、次いで東京電力が4件と目立っている。
 業種別では、エネルギー関係や商社が多いが、電機の松下電器産業とリコー、ゼネコン(大手建設会社)の鹿島、清水建設も承認を得ている。

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