米アパレル小売り大手のJクルー・グループ(NYSE:JCG)が28日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場、公開価格を28%上回る水準で初日の取引を終えた。
初値は25.05ドルと、公開価格の20ドルを25%上回った。その後は一時、24ドルまで下げる場面もあったが、終値は公開価格比5.55ドル(28%)高の25.55ドルとなった。
Jクルーは新規株式公開(IPO)で、引受幹事のゴールドマン・サックス・グループとベアー・スターンズが設定した予想レンジ(15-17ドル)を上回る価格で計1880万株を発行した。
ディーロジックによると、2005年以降のアパレル小売企業のIPOは、取引初日の値上がり率が平均で13.5%という。Jクルーの調達金額は3億7600万ドル。アパレル小売企業のNYSE上場では、1995年に二重上場で6億1900万ドルを調達したグッチ・グループに次ぐ2位となる。
Jクルーは、国内で小売店164店とアウトレット45店を運営しているほか、カタログやオンラインでの通信販売も手掛けている。2007年1月期には、さらに15-30店の新規店を立ち上げる計画。それ以降は、年間25-35店のペースで新規店の開設を進めていくよう目指している。
1997年に同社株式を過半数取得した未公開株投資会社、テキサス・パシフィック・グループは、今回のIPOで保有株を売却せず、7350万ドル相当を公開価格で追加取得した。これにより、持ち株比率は40%となった。
Jクルーの既存店売上高は8四半期連続で増加しており、直近の2-4月期(2007年1月期の第1四半期、4月29日までの13週間)の既存店売上高の伸び率は12%だった。総売上高は前年同期比14%増の2億4070万ドル、純利益は同59%増の780万ドルだった。
06年1月期(1月28日まで)の売上高は前期比18.5%増の9億5320万ドル。増収に加え、支払利息が減少したことなどが寄与し、純損益は1億0030万ドルの赤字から380万ドルの黒字に転換した。
同社はIPO目論見書の中で、最近の既存店売上高の伸び率は、過去の平均を上回っているため、今後はこの水準を維持出来ない可能性があるとした。その他のリスク要因としては、債務残高がIPO後も3億5220万ドルと高水準なため、キャッシュフローの多くを利払いや元本返済に充てる必要があることなどを挙げた。