7月に商品化、食品メーカーにも拡販
明治製菓は、糖尿病患者が食べても血糖値に影響を与えない新甘み素材「GF2」を開発、7月に甘味料として商品化する。砂糖と同じ甘みと性質を持つが、カロリーは砂糖の半分で小腸から吸収されない。価格は、300グラムで3000円程度になる見込み。
明治製菓では1983年から、甘味料のフラクトオリゴ糖を商品化してきた。従来の砂糖が小腸から吸収されてブドウ糖となり、血糖値を高めるのに対して、フラクトオリゴ糖は小腸で吸収されず、大腸でビフィズス菌のような腸内細菌のエサとなって、腸の働きを整える作用を持っている。
GF2は、フラクトオリゴ糖の研究から生まれた成分で、ブドウ糖と果糖が1分子ずつ結合した砂糖に、1分子の果糖が結合した構造を持つ。甘みは砂糖と違いがなく、砂糖と同じ溶解性、熱安定性、非吸湿性を持っているため、チョコレートのような菓子類にも使用できる。
機能面はフラクトオリゴ糖を受け継いでいることから、小腸で吸収されず、血糖値に影響を与えない。血糖値を下げるインスリンの分泌を促さない。
脂肪にならず、内臓脂肪の蓄積がもたらすメタボリックシンドロームの予防にもつながる。大腸で有機酸となり、腸内細菌のエサとなって働きを活発化させる。
東京都新宿区のともながクリニック糖尿病・生活習慣病センターで糖尿病患者への投与を行う試験を実施。患者が行っている血糖コントロールへの影響がなく、腸内細菌の働きもよくなり便通の改善が見られたという。甘み制限へのストレスがなくなり、心理的名改善も現れた。
明治製菓では新甘み素材として、糖尿病患者向け製品の開発・販売を手始めに、糖の摂取を減らしたい糖尿病予備軍の人向けの製品にも展開していく。
また、これを原料にチョコレートや菓子類を作り、ダイエットや健康に関心のあるユーザーに提供するほか、素材として食品メーカーや外食チェーンにも売り込む。