出光興産、住友化学、三井化学の3社は15日、石油化学・石油精製の両コンビナートで副生物として出るガス状物質「分解C4留分」を原料に使ったプロピレンの生産システムを共同開発すると発表した。
新システムは、同量の原油でも従来の施設に比べ5割多くプロピレンを製造できる。石油化学と石油精製の各施設で同様の試みはあるが、両施設を統合する事例は珍しく、効率的な運営、高付加価値化を図れるとみている。
総研究開発費は約100億円。出光が50%、住友と三井が各25%を負担する。2009年度半ばからプロピレンの年産能力が15万トンの設備で実証試験を行う。3社は千葉県市原市に近接して拠点を持ち、これらの拠点で研究開発を進める。
3社は最終的には、分解C4留分とエチレンを原料とし、プロピレンと各種燃料の基材となるクリーン燃料を製造していく。研究では、目的成分の高効率の分離と濃縮、高効率転換などのシステム設計・構築を目指す。