車05年度リサイクル 全社、目標前倒し達成へ 新たに3社発表

日産自動車、マツダ、三菱自動車の3社は19日、2005年度の自動車リサイクル法に基づくリサイクル実績を発表した。トヨタ自動車、ホンダ、ダイハツ工業の3社は発表済みで、乗用車8社のうち、スズキ、富士重工業を除く6社がまとまった。
 自動車リサイクル法は05年1月に施行され、05年度はスズキや富士重を含めた8社ともに、法律で定められた目標を前倒しで達成する見通しとなった。
 各社ともに経営戦略の中軸に環境を据えるなか、法基準を上回る再資源化対応を進めることで、環境配慮の姿勢をアピールする狙いがある。
 自動車リサイクル法は、顧客から集めた費用を使って、メーカー側が廃車となった車から出る廃棄物を回収、再利用することを義務付けている。
 リサイクルの対象は、鉛や銅などの自動車シュレッダーダスト(ASR)、エアバッグ類、フロンの3種類。
 このうちASRのリサイクルは、メーカーの回収後のリサイクル率として、09年に30%以上、10年には50%以上に引き上げる責任が課せられている。同日発表した日産は67・9%、三菱自が64・2%、マツダが63%といずれも目標を前倒しで達成した。トヨタ、ホンダ、ダイハツも目標を上回っており、さらにスズキと富士重工業も目標を達成する見込みだ。
 一方、リサイクル率85%以上が求められるエアバッグの再資源化もトヨタなど6社が基準を上回ったほか、スズキ、富士重も達成する見通し。
 ただ、これらリサイクルに伴う収支状況は、既発表の6社のうちホンダを除く5社で、人件費やシステムなどの費用が顧客から集めた資金を上回り、赤字となった。
 今のところ各社ともに法律で定められたリサイクル目標を上回っているが、15年にはASRのリサイクル率で70%以上が求められるなど、規制は次第に厳しくなる。
 各社にとって、解体が行いやすい材料や部品、自動車開発を含め、廃棄物を減らすための取り組みも強く求められそうだ。