協和発酵は21日、富士工場(静岡県長泉町)に抗体医薬の製造プラントを新設すると発表した。多品目抗体の効率的生産が可能な5キロリットル系列の培養槽などを07年初めに着工し、08年末の完成、09年第1四半期(1―3月)の稼働を目指す。投資額は30億―40億円。
完成すると同社の抗体製造能力(培養運転容量)は現行比25倍に増える。当面は自社の臨床試験用抗体製造に活用するが、将来の商業生産にも対応できる能力とする。
協和発酵は抗体医薬事業を今後の成長エンジンの一つに定めており、現在、がんやアレルギーを適応症とする複数の医薬品候補の開発を進めている。防府工場(山口県防府市)に200リットルの製造プラントをもっているが、開発ステージの進展を受けて能力に逼迫(ひっぱく)感が強まっていた。