宅配・航空貨物大手の米フェデックス(NYSE:FDX)が21日発表した3-5月期(2006年5月期の第4四半期)決算は、米国内の陸上輸送が2けたの伸びを見せたほか、国際輸送では取扱数量が減少したものの売上高が増加し、27%増益となった。
純利益は5億6800万ドル(前年同期は4億4800万ドル)、1株利益は1.82ドル(同1.46ドル)。調査会社トムソン・ファースト・コールがまとめた1株利益のアナリスト予想平均は1.77ドルだった。
売上高は、前年同期の77億2000万ドルから10%増の84億9000万ドルとなった。営業利益率は、前年同期の9.6%から11%に上昇した。
3-5月期の取扱数量は前年同期比4%増加した。航空輸送、地上輸送を合わせ1日平均約620万個。
国際輸送の取扱数量は、12-2月期の前年同期比10%増から同6%増へと伸びが鈍化した。だが同社は、07年5月期に中国の合弁会社の買収が完了すれば成長の勢いを取り戻せるとみている。国際輸送の売上高は、燃油サーチャージ(付加運賃)を課したほか貨物1ポンド当たりの料金を引き上げたため、15%増加した。
フェデックスは、同業のユナイテッド・パーセル・サービス(NYSE:UPS)、ドイツポスト(DPW.XE)傘下のDHLからシェアを奪い続けており、1日当たりの取扱数量は、陸上輸送部門のフェデックス・グラウンドで11%、航空輸送部門のフェデックス・フレートで8%、それぞれ増加した。
国内航空輸送の取扱数量は前年同期比2%減少したが、フェデックス・グラウンドでの大幅増が相殺した。国内航空輸送は12-2月期の同3%減に続いての減少だった。同社によると、収益性を改善するために一部の料金を引き上げたため、消費者が料金の安いほかの選択肢に流れた。同社は、利益率の低い事業を縮小して増益を図る方法をとっている。
フレデリック・スミス会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)は電話会見で「国内外ともに堅調な経済成長が見込まれる」との見方を示した。
この楽観的な見方を示すように、6-8月期(07年5月期の第1四半期)の1株利益を1.45-1.60ドルと予想している。トムソン・ファースト・コールがまとめたアナリスト予想平均は1.43ドル。
07年5月期通期の1株利益は6.45-6.80ドルを見込んでいる。ストックオプション(自社株購入権)など株式関連報酬の会計基準の変更により、利益は1株当たり15セント押し下げられると予想しており、通期1株利益見通しはこの影響を織り込んでいる。トムソン・ファースト・コールがまとめたアナリスト予想平均は6.73ドル。
フェデックス株の21日終値は、前日比5.54ドル(5.11%)高の113.86ドル。