07年10月の郵政民営化で誕生する郵便貯金銀行の初代社長に内定していた小笠原日出男・旧UFJホールディングス(現三菱UFJフィナンシャル・グループ)元社長(67)が、就任を辞退する意向を政府に伝えていることが明らかになった。関係筋によると、大手行とライバル関係となる郵貯銀行のトップに小笠原氏が就くことに、出身母体の三菱UFJ内で反対意見が強まったことが背景にあるとみられる。
小笠原氏は政府からの要請を受け、いったんは郵貯銀社長への就任を応諾していた。しかし、21日午後になって一転して辞退の意向を伝えてきたという。
この結果、郵貯銀の社長の人選は振り出しに戻ることになり、新たな候補探しが難航する可能性もある。政府が週内に予定していた郵貯銀も含む郵政民営化後の4事業会社のトップ人事発表も、先延ばしされる見通しとなった。