WSJ-ハーバード大学、オラクルCEOからの寄付待ち続ける

米ハーバード大学は、企業向けソフトウエア大手オラクル(Nasdaq:ORCL)のラリー・エリソン最高経営責任者(CEO)から、約束の寄付金をいまだに1セントも受け取っていないとしている。21日付の英フィナンシャル・タイムズ紙が伝えた。

エリソンCEOは昨年3月、同大学が進める、世界のヘルスケアプロジェクトの有効性についての研究プロジェクト「グローバル・ヘルス・イニシアチブ」(GHI)向けに、1億1500万ドルを寄付すると約束した。この時、正式な契約書は交わさなかったが、「(寄付は)必ず行う」とエリソン氏はコメントしたという。エリソン氏が約束した寄付は、ハーバード大学史上最高額と、広くたたえられた。

ハーバード大学の広報担当者によると、寄付についての契約書はいまだに交わしていない。GHIのディレクターを務めるクリストファー・マレー教授は、プロジェクト立ち上げに向け、専任スタッフを3人雇用したが、寄付の支払いがないため、やむを得ずこの3人をレイオフ(一時解雇)したと明かした。

寄付の支払いをめぐる交渉に深くかかわってきたマレー氏によると、直近の交渉が持たれたのは昨年11月で、エリソン氏はこの時、寄付の約束を再確認したという。「エリソン氏が約束を遂行すると、われわれは今も希望を持っている」とマレー氏は述べた。

寄付金がいまだに支払われない理由は、はっきりしていない。オラクルは21日、コメントを避けた。

マレー氏によると、エリソン氏はローレンス・サマーズ学長と会い、1億1500万ドルの寄付を約束した。マレー氏もこの話し合いに同席したという。その後、大学側とエリソン氏側双方の弁護士が3カ月にわたり、法律面での細かい部分についての詰めを行った。この交渉は昨年7月に完了したという。

サマーズ学長は、「科学の分野で活躍する女性が少ないのは生来の男女差があるからだ」との発言が問題となり教授陣からの不信任決議を受け、2月に6月末で辞任すると発表している。

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