東洋建設は22日、短繊維を混入した土質系遮水材料「ハイブリッド・クレイ・バリア」(HCB)を実用化、東京湾の廃棄物海面処分場に初適用したと発表した。海から採取した浚渫(しゅんせつ)粘性土とセメント固化材に、ビニロンなどの線状高分子材料を混合したもので、処分場の壁に求められる遮水性と地震や地盤沈下に強い変形追随性を同時に実現した。今後は海面処分場の底部や河川堤防の遮水材料など向けの用途開発を進める。
HCBは京都大学の嘉門雅史教授の指導で、東洋建設や大阪府立産業技術総合研究所、太陽工業と共同開発した技術。東洋建設が現場実験で検証して、実工事で施工可能な技術を完成させた。
同社は独自保有の粘性土の解泥・混練りシステムを活用、材料を均質で効率的に混合する方法を開発。さらに、水中施工対応の現場配合などのシステムも確立した。