WSJ-オラクル3-5月期は27%増益、買収が奏功

米ソフトウエア大手のオラクル(Nasdaq:ORCL)が22日発表した3-5月期(2006年5月期の第4四半期)決算は、アプリケーションソフト事業の収入が大きく伸び、27%増益となった。ラリー・エリソン最高経営責任者(CEO)が進めてきた企業買収が奏功していることを示している。

オラクルは過去1年半の間、ピープルソフトやシーベル・システムズに加え、20社近くの小規模企業を買収した。人的資源、顧客管理などの分野の作業を自動化するのに使うアプリケーションソフトの市場で、そのプレゼンスを強化することが狙い。

決算は、オラクルが先週示した見通しと一致し、アプリケーション・プログラムによる収入が83%急増したことを示した。これにより、新製品の統合の第一段階は成功したと、オラクルは業界ウォッチャーを説得できそうだ。

サフラ・カッツ最高財務責任者(CFO)は「オラクルにとって非常に重要な年度を、極めて強い数字で締めくくることができた。われわれの戦略がうまくいき、確固たるものとなっていることを示した」と述べた。

3-5月期の純利益は前年同期比27%増の13億ドル、1株利益は24セント(前年同期は20セント)。売上高は同25%増の48億5000万ドルとなった。旗艦であるデータベース事業と、人的資源・財務・営業を管理するソフト事業の双方で増収を記録した。

同社は先週、1株利益見通しを24セント、売上高見通しを前年同期比25%増の48億5000万ドルに引き上げていた。それまでの見通しは1株利益が21-23セント、売上高が43億8000万-45億4000万ドルだった。

6-8月期については、1株利益が11セント(前年同期は10セント)との見通しを示した。買収関連費用や会計調整を除いたベースでは16セントを見込んでいる。売上高の見通しは19-20%増の33億-33億2000万ドル。

決算はナスダックの取引終了後に発表された。オラクル株の22日終値は前日比0.20ドル(1.38%)安の14.33ドル。その後の時間外取引では上昇に転じ、14.45ドルで取引されている。

オラクルの伝統的な事業であるデータベースソフトよりも、ビジネスアプリケーションの市場は高い成長をみせている。オラクルはアプリケーションソフト事業を強化するために、過去には社内資源をより多く同事業に向ける努力をしたが、成果はまちまちだった。

エリソンCEOは、買収を通じて同事業の強化を図る戦略を進めてきたが、これに対しては業界ウォッチャーから懐疑的な意見が聞かれていた。大規模なソフトウエア企業を買収し、それを統合するのは難しいためだ。一部のアナリストは、オラクルによるピープルソフトの敵対的買収で顧客離れを引き起こすと懸念していた。

しかしこれまでのところ、オラクルは買収を通じて得た顧客の大半を引き留めることに成功している。

エリソンCEOは決算リリースで「当社は競合他社からシェアを奪っているため、データベース市場全体を上回るペースで成長している」と述べた。

旗艦であるデータベース事業とミドルウエア事業の新規ライセンス収入は前年同期比18%増加した。一方、ピープルソフトとシーベルを含むビジネス向けソフトの新規ライセンス収入は同83%の増加となった。サービス収入は8億5700万ドルと、同13%増加した。

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