クレハは世界的な需要増に対応してピッチ系炭素繊維の生産能力を増強する。ピッチ系で世界最大の製造拠点である、いわき工場(福島県いわき市)内の炭素繊維工場で原糸生産能力を現在の年産750トンから1100トンに引き上げる。併せて日本、米国、中国の加工拠点も増強する。総投資額は約25億円。これにより世界トップシェアを強固にする。いわき工場の原糸製造ラインでは将来の1500トン体制を視野に入れている。
増強するのは石油系ピッチを原料とするピッチ系炭素繊維。自動車部品やシリコンウエハー、太陽電池基板といったユーザー業界の活発な設備投資を受けて需要が急増している。同社は昨年、いわき工場の原糸年産能力を600トンから750トンに増強したばかり。だが「新規の引き合いには応じられない状況」(岩本茂樹クレハ炭素製品部長)にあるという。
まず原糸製造ラインを1ライン増設し、12月から増産に入る。