総務省 全世帯ブロードバンド化計画 自治体連動で整備推進

総務省は、2010年度までに光ファイバーやADSL(非対称デジタル加入者線)などブロードバンド(高速大容量)通信の利用できない世帯をゼロにするという政府目標の達成に向け、整備推進のために通信事業者や自治体が参加する全国協議会を8月に立ち上げる。地域別にロードマップも策定する。
 27日に発表した「次世代ブロードバンド戦略2010(案)」の中で示した。光ファイバーだけでなく、ADSLや無線、またはそれらを組み合わせた技術など、地域の実情に応じた適切なシステムを採用し、自治体による支援も考慮しながら目標達成に向けた地域別ロードマップを策定し、それに沿って着実な整備を促す考えだ。
 総務省によると、今年3月末のブロードバンドが利用できない世帯数は、全国5038万世帯の約6%にあたる306万世帯。ただ、都道府県別でみると、大阪府の利用できない世帯が0・1%、東京都が同0・3%と大都市でほぼ全体に普及している一方、鹿児島県、岩手県では同20%以上に達するなど地域間格差が大きくなっているのが実態だ。
 また、光ファイバーやケーブルテレビ向けインターネットを中心とした超高速ブロードバンド通信についても、利用可能世帯を全体の90%にする総務省の目標に対し、06年3月末に目標を達成しているのは6都府県にとどまっている。
 とくに人口1万人未満の市町村では、全体の84・5%にあたる415団体で利用できないという。
 総務省では全国規模の推進体制整備に続き、地域別にも推進組織の設置を促す方針。基本的には通信事業者の努力を期待するが、地域情報通信基盤整備推進交付金を活用した自治体による支援措置のほか、自治体がすでに設置している業務用光ファイバーを民生用に開放することなどにより整備を加速させる。
 政府は今年1月に策定したIT新改革戦略で10年度までにブロードバンドの利用できない地域を解消する方針を決定。NTTが同年までに3000万世帯に光ファイバー通信を普及させる計画を掲げ、インフラ整備を進めている。