【中国】三菱電機 北京地下鉄向け受注 制御システムなど62億円

三菱電機は、2008年の北京五輪のインフラ整備の一環で、改修や輸送力増強工事を行う北京地下鉄2号線向けに、車両のドアの開閉や車両運行の異常表示などを知らせる「車両情報制御システム」など総額62億円を受注した。
 ≪合弁工場で生産≫
 システムは電気駆動制御機器(インバーターシステム)、モーターなどで構成され、第1弾として144両分(31億円)を来年2月から、湖北省の合弁会社で生産を開始、08年2月に納入する。
 北京市では、北京五輪までに37億元(約536億円)を投入し、地下鉄1号線と2号線の信号システムなどの高度化、輸送力増強、料金収受の自動化などを推進しており、制御システムもこの一環。
 三菱電機は03年に天津市地下鉄1号線116両、05年に広州市地下鉄4、5号線の300両、在来線の高速化プロジェクトの電気制御機器などを受注しており、これらの実績が評価された。
 中国が経済成長を背景に鉄道インフラ整備を優先しているのに着目。05年4月に中国の鉄道車両用電気品メーカー「株州電力機車研究所」(湖南省)と鉄道用インバーターなどの主回路装置や補助電源などの電気関連品の生産合弁会社「株洲時菱交通設備」(湖南省)を設立、このほど生産体制を整え、これを機に受注を本格化させる。基幹部品は日本から輸出し、大半は現地で組み立てる。
 ≪世界最大市場に≫
 中国鉄道省は、最高速度200キロを実現する在来線の高速化プロジェクトに加えて、軌道を新設して最高速度300キロを実現する高速鉄道整備(20年に1万2000キロ)を進めている。
 一方、地方政府も北京五輪など国際イベントの開催を控える北京市や広州などが相次ぎ地下鉄プロジェクトを推進している。
 年内だけでも上海地下鉄や深セン地下鉄の入札が計画されているほか、瀋陽市(遼寧省)も10年をめどに2号線が、杭州市(浙江省)でも地下鉄整備がめじろ押しになっている。
 東洋電機製造も5月に、三井物産、湘潭電機(中国)、湖南湘電東洋電気(湘潭電機と東洋電機の合弁会社)と共同で北京地下鉄1号線向けの輸送力増強向けに車両用電機品120両分(約30億円)を受注しており、各社とも受注合戦を活発化している。
 中国の車両市場はこの数年で新造車両市場が年間1900両で、このうち地下鉄は700両と試算されている。10年には世界最大市場になるとの見通しもある。

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