WSJ-オラクルCEO、ハーバード大学への1億1500万ドルの寄付を取りやめ

米ソフトウエア大手オラクル(Nasdaq:ORCL)のラリー・エリソン最高経営責任者(CEO)は、ハーバード大学に約束していた1億1500万ドルの寄付を取りやめることを決めた。オラクルの広報担当者、ボブ・ウィン氏が27日明らかにした。

エリソンCEOは昨年3月、同大学が進める、世界のヘルスケアプロジェクトの有効性についての研究プロジェクト「グローバル・ヘルス・イニシアチブ」(GHI)向けに、1億1500万ドルを寄付すると、GHIの強力な支援者であるローレンス・サマーズ学長に約束していた。

ウィン氏は、エリソンCEOが寄付を取りやめた理由について、サマーズ学長の辞任が決定した後、ハーバード大学が目指す方向性が不透明になっているためだと説明した。また、「問題は、ローレンス・サマーズ学長とハーバード大学間の関係であり、ラリー・エリソンとハーバード大学間の関係ではない」と述べた。

サマーズ学長は、「科学の分野で活躍する女性が少ないのは生来の男女差があるからだ」との発言が問題となり教授陣からの不信任決議を受け、6月末で辞任すると2月に発表している。

エリソンCEOは電子メールで、「大学を去るとラリー・サマーズが突然発表したため、この契約が調印されることはなかった」とコメント。ハーバードに寄付する予定だった資金は、途上国で教員のトレーニングや子供の教育を支援している慈善団体に寄付する予定だとした。団体名などの詳細は明らかにしなかった。

ハーバード大学の関係者は最近、エリソンCEOが寄付金の約束を遂行するか懸念する内容の発言を行っていた。しかし、寄付の約束を撤回する決定については、今までに一度も聞いていなかったと、27日にコメントした。

寄付の支払いをめぐる交渉に深くかかわってきたGHIのディレクター、クリストファー・マレー教授は「これ(寄付の取りやめ)を知り、われわれはとても落胆している。エリソン氏がこれについて、われわれに連絡しなかったことが特に残念だ」とコメントした。

オラクルのウィン氏は、エリソンCEOが寄付の取りやめを事前に大学側の誰かに連絡したかにどうかついては、確認も否定も出来ないと述べた。

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