直系GS、最大7円上げ 新日石、大都市圏400店程度

新日本石油の津田直和副社長は28日記者会見し、100%出資の販売子会社に対して7月から1リットル当たり最大7円程度、ガソリンを値上げするよう指示することを明らかにした。原油高騰で調達コストは上昇しているものの、小売価格への転嫁が進まず石油精製・販売事業の収益が低迷していることに対応した措置。津田副社長は「マーケットによって可能な限り上げたい」としている。
 大幅値上げを指示するのはENEOSフロンティアなど販売子会社3社。3社が運営する直系ガソリンスタンドは全国に約600店あるが、このうち関東地区など大都市圏の400店程度で4~7円の大幅値上げに踏み切る意向だ。
 新日石は平成18年3月期連結決算で、中核事業である石油精製・販売事業が実質90億円の赤字。調達コストの上昇分を小売価格に転嫁できなかったためで、今期も「大幅な赤字が継続している」(津田副社長)という。7月の卸価格は、コストだけでみれば1リットル当たり0・9円の値上げとなるが、小売価格是正のためこれまでの未転嫁分も上乗せし、直系スタンドに大幅値上げを指示する。
 ただ、他の石油元売り系列のスタンドが追随しなければ販売の減少を招きかねない。狙い通りに小売価格を上昇させ、収益を改善できるかは不透明だ。出光興産、ジャパンエナジー、昭和シェル石油3社は7月の卸価格を6月に比べて1リットル当たり0・5円値上げする。

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