WSJ-ディズニー、ペッパー元P&G会長兼CEOを次期会長に選出

米ウォルト・ディズニー(NYSE:DIS)は28日、独立取締役のジョン・ペッパー氏(67)を次期非常勤会長に選出したと発表した。同氏はプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)(NYSE:PG)の元会長兼最高経営責任者(CEO)。現会長のジョージ・ミッチェル氏の後任として、07年1月1日付で就任する。

ディズニーは次期会長を選出したことで、同社の主要な懸案を1つ解決した。ペッパー氏はP&Gに40年近く在籍し、昨年12月にディズニーの独立取締役に就任している。

ペッパー氏は、従来のメディア企業が、変化の速いデジタル事業の攻勢を受けているさなかにかじ取りをすることになる。ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)は、CEO就任後9カ月を、74億ドルでのピクサー買収など、事業の再構築に充てた。ピクサー買収により、同社会長兼CEOを務めるアップルコンピュータ(Nasdaq:AAPL)のスティーブ・ジョブズCEOがディズニーの取締役に就任した。

ペッパー氏は、メディアやハイテク業界での経験はほとんどないが、かつての同僚は「人当たりが良く合意形成にたけている」と評している。ミッチェル氏が長年、政界で交渉技術を磨いてきたのとは大きく異なる。

ペッパー氏はP&Gで厳格な社風を保ち、ほとんどの幹部を社内から登用していた。会長在任中は、大胆な買収戦略をとり、新興市場への進出につなげた。ここ数年は地域プロジェクトにも積極的に参加している。

米議会上院議員(メイン州選出)だったミッチェル氏は2004年、前会長兼CEOのマイケル・アイズナー氏が株主の反発を招き会長辞任を余儀なくされたことを受け、ディズニーの非常勤会長に就任した。ミッチェル氏の最も大きな任務は、アイズナー氏の後任探しを指揮することだった。

ミッチェル氏は本来、3月の年次株主総会をもって退任する予定だった。だがアイガー氏が昨年9月にCEOに就任したばかりだったため、退任を延期していた。

ディズニーは昨年12月、ペッパー氏と、コーヒーチェーン大手スターバックス(Nasdaq:SBUX)の前社長兼CEOであるオリン・スミス氏が、1月1日付で独立取締役に就任すると発表した。この時点で2人とも、次期会長候補と目されていた。ディズニーがピクサーを買収したことで、ジョブズ氏も会長候補になるかもしれないとのうわさがあったが、この可能性は早い時期に除外された。ディズニーが取締役の欠員を補充するかは不透明。

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