現代自会長2カ月ぶり保釈 海外プロジェクト再開へ

横領罪などに問われている韓国・現代自動車グループ会長の鄭夢九(チョンモング)被告が28日、約2カ月ぶりに保釈された。
 これを受け、凍結されていた海外工場建設計画などが再開される見通しだ。
 同社は会長逮捕後、東欧チェコで予定していた工場建設や子会社・起亜自動車の米工場建設計画などを延期していたが、英紙フィナンシャル・タイムズによると、近く一連の計画が動き出す。
 同社は会長によるワンマン経営の色彩が強く、会長復帰は経営の正常化に向けた弾みになる。
 ただ米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、会長が出席できる会議は裁判所の命令で1日1回に制限されているうえ、裁判は半年から1年程度かかると予測されており、従来通りの職務遂行は難しい。
 同社では、会長が逮捕された4月の販売台数が前月比で国内14%、海外で12%それぞれ減少し、一連の事件の影響とみられる消費者離れが顕著になっている。
 今月に入り、賃上げをめぐるストライキが起きるなど労使関係も悪化してきており、企業経営が完全に正常化するにはなお相当の時間を要しそうだ。
 同会長は秘密資金を使ったロビー活動などの容疑で4月28日に逮捕され、大筋で容疑を認めているが、健康上の理由や経営への影響などに配慮し、保釈が認められた。