名港海運は、ポーランド南部のグリビッジに物流センターを建設することを明らかにした。東欧で物流センターの開設は同社にとって初めてで、今年10月にも建設に着手し、2007年5月の稼働を目指す。
東欧は人件費の安さによる低コスト生産ができることに加え、将来、経済成長が見込まれており、自動車メーカーや電機メーカーなど世界中のメーカーがこぞって生産工場を建設している。
これに伴い、荷動きも活発になっていることから、昨年10月に欧州の拠点、名港ヨーロッパ(ベルギー・アントワープ)の管轄でポーランド支店を開設。市場調査を行ってきた。同社は活発な荷動きに加え、顧客から東欧地区での物流センター開設の要望が相次いだことからポーランドへの進出を決めた。
新たに開設する物流センターの総投資額は5億円。敷地面積は2万5000平方メートル。
このうち、建物の面積は約5000平方メートルになる予定だ。取得した土地に対し、物流センターの建物は小さいが、業容拡大に応じて物流センターを拡張していく考えだ。新物流センターでは、製品の保管や製品の配送前の仕分け業務などを手掛ける。
来年5月の稼働当初は、主に自動車部品を取り扱う予定で、ディーゼルエンジン車向けの排ガス浄化装置であるDPFが中心になる。欧州では乗用車の約半分がディーゼル車。ここ最近の原油高により、ディーゼル車の燃料となる軽油はガソリンよりも価格が安いため、欧州では燃費性に優れたディーゼル車への注目が一段と高まっている。将来的にはディーゼル車の比率はさらに高まると予測されている。
また、ポーランドの経済発展により、自動車部品だけでなく、他の貨物の取り扱い量も増えることが予想されており、同社ではポーランドへの進出は大きなビジネスチャンスにつながるとみている。