経団連 財政委員長、空席に 損保ジャパン・平野氏が辞退

日本経団連の財政委員長が当初発表通りに就任せず、空席になっていることが31日分かった。経団連が5月24日に発表した新体制名簿では、損害保険ジャパンの平野浩志社長が財政委員長となっていたが、就任を辞退していた。公表された経団連の要職である委員長クラスが就任に至らないのは、極めて異例の事態だ。
 御手洗経団連は発足直後に主要メンバーを欠いたままのスタートとなる。同時に新体制は、「不祥事撲滅」を掲げるだけに、保険金大量不払い問題を起こした損保ジャパンに対する対応も今後焦点になりそうだ。

 経団連には、財政、税制など政策課題ごとに43の委員会を設けていて、委員長は会員企業の経営トップが就任。財政委員会はその中でも重要な委員会の1つだ。平野氏の内定は、5月24日の経団連の総会直後に開かれた会長副会長会議で了承されていた。
 ところが平野氏は、経団連の総会と同じ24日、損保ジャパンの社長退任を表明した。保険金大量不払いの引責は否定し、財界活動に前向きな発言をしていたが、経団連財政委員長就任を辞退した。
 経団連は新体制名簿発表までに平野氏の辞退の意思を確認できなかったため、内定通りに名簿を発表していたが、歳出削減などの重要政策も目前に控えているため、今後、財政委員長の人選を急ぐことになる。