【中国】丸紅 上海にコンサル会社 本土設立初 華東進出にも対応
丸紅は31日、上海周辺の華東地域に進出する日系企業を対象に会員制のコンサルティング会社を上海に設立、営業を開始したと発表した。投資や税務関連のコンサルに加えて、最近は人件費の高騰や労務管理などのリスクも増えているのに対応する。また、華東では国内販売を強化する企業が多く市場調査や販売支援など企業ニーズにきめ細かく対応する狙いもある。
新会社は「丸紅商務諮詢(上海)」で資本金は30万ドル(約3360万円)、丸紅グループが全額出資し、従業員数4人でスタートした。
丸紅は香港現地法人の丸紅香港華南のコンサルティング部を通じて華南の日系企業を対象に税務、法務などの中国進出コンサルティングを行ってきた。ノウハウを蓄積してきたことから3月にコンサル業務を分離独立させる形で「M&Cサウスチャイナ香港」(資本金=約4480万円、従業員5人)を香港現法内に設立。華南では特に、広州を中心に自動車関連企業が集積し、中小企業の進出ニーズが拡大しているのに対応する。いずれの新会社も丸紅香港華南の水野真澄コンサルティング部長が代表者を兼務する。
サービスは会員制で、月額1650元(約2万4000円)。電話やEメールで中国投資、税務、法務など一般的な投資相談に応じるほか、中国の最新重要ビジネス法令情報などを日本語で配信する。
会社設立、通関、物流コンサルティングなど個別相談には別途料金がかかる仕組み。
中国進出コンサルティング会社は多いが、総合商社で中国本土にコンサル会社を設立するのは初めて。総合商社が持つファイナンス(資金調達)機能、自社で持つ物流網、営業網を活用して具体的な商流や販売支援につなげられるのが強み。現在の会員数は約200社だが、今後2社のコンサル会社で5年間で500社以上の会員数を目指す。