印ソフトウエア大手ウィプロは、欧州のソフト開発企業、エナーブラーを総額4100万ユーロ(約57億円)で買収すると発表した。欧州市場での新規顧客獲得が狙い。海外事業強化を目的に、インド企業が欧米の中小企業を買収するケースが相次いでいる。
買収は7月中にも完了する。エナーブラーはポルトガル、ブラジルに拠点を持ち、主に小売業界向けのソフト開発などIT(情報技術)関連サービスを手がけている。従業員数は約300人で、英国、ドイツなど欧州各国のほか中東、南米に顧客を持つ。ウィプロは「欧州地域で強みを持つエナーブラーの買収を通じ、欧州での事業を拡大したい」と発表した。
英調査会社によればインド企業による昨年の海外企業買収は、前年比で倍以上の134件にのぼっており、中でもIT、製薬分野での企業買収が活発化している。
ウィプロは今年に入ってからすでに欧米の中堅企業数社の買収を発表しており、M&A(企業合併・買収)を通じた新規顧客の獲得戦略を鮮明にしている。