米半導体大手マイクロン・テクノロジー(NYSE:MU)は2日、デジタル画像関連製品大手の米レキサー・メディア(Nasdaq:LEXR)への買収提示額を引き上げた。レキサー株主の同意を得るのが狙い。
この新提案は、レキサーが臨時株主総会でマイクロンによる買収の賛否を問う投票を実施する直前だった。マイクロンは、レキサー株1株に割り当てるマイクロン株を、従来の提案である0.5625株から、0.5925株に増やした。
買収が実現すればマイクロンは、従来のメモリー製品に加え、消費者向けストレージ(外部記憶装置)カートリッジなどへと製品の幅を広げることができる。買収金額は、従来の6億8760万ドルから8億1560万ドルとなった。新提案は、マイクロン株の2日終値に基づくと、レキサー株1株当たり10ドル近くになる。
マイクロンの2日終値は、前日比0.41ドル(2.43%)安の16.46ドル。レキサーは同0.31ドル(3.12%)安の9.62ドル。
マイクロンの広報担当者ダニエル・フランシスコ氏は、提示額引き上げの理由については言及しなかったが、「当社は、両社にとってこの合併は最善であると確信している」と述べた。
レキサーはこの新提案を受け、臨時株主総会での投票を16日に延期した。広報担当者はこれ以外のコメントを避けた。
3月に買収合意が発表されて以来、レキサーの株主は反対の意向を示している。この中には、同社株7.47%を保有している有力投資家カール・アイカーン氏や、同7.5%を保有している投資会社エリオット・アソシエーツも含まれている。いずれからも、買収提示額引き上げについてのコメントは得られなかった。
調査会社アメリカン・テクノロジー・リサーチのアナリスト、サティヤ・チララ氏は「新たな提示額は、買収に反対していた株主の大多数を説得するのに十分な水準だ。ほかの買い手が現れる可能性はほとんどない」との見方を示した。