WSJ-米連邦航空局、長距離路線向け双発機の安全性論争に終止符へ

米ボーイング(NYSE:BA)と欧州航空機メーカーのエアバスの間で長年論争が続いていた、長距離航路における双発航空機の安全性について、米連邦航空局(FAA)が間もなく新規則を制定し、事実上、論争に終止符を打つ見通しだ。業界幹部が明らかにした。新規則により双発機は、エンジンを3基または4基搭載した航空機と同程度に安全であると結論づけ、長距離航路の運航に同程度の柔軟性を持たせることができるようになる。

エアバスには、欧州航空・防衛大手EADS(5730.FR)が80%、英航空防衛大手BAEシステムズ(BA.LN)が20%を出資している。

FAAが制定するとみられる新規則は、特にボーイングの双発777型機にとって有益で、混雑している拠点空港で乗り換えることなく目的地に直行させることのできる旅客機を製造するという同社の戦略に有利に働く。双発機は現在、広大な海洋を横断する時や、安全な着陸地点のない極地の上空を飛行する場合、3時間半以内に緊急着陸できる地点を確保しながら飛行しなければならない。

新規則が今秋に発令されれば、長距離ジェット旅客機の規則は統一される見通し。双発機は5時間半以内に着陸できる空港を確保しながら飛行すればよいことになりそうだ。これにより、777型機や、2008年中ごろに就航予定のボーイング次世代旅客機である787型ドリームライナーは、世界の民間航空機の路線の大部分で運航できるようになる。

エンジンが3基または4基の長距離旅客機、特に経過年数の多い機種を運航している航空各社は、双発の新型機と同様の基準にするために、運航管理者や整備士の訓練強化など、新たな要件を満たす必要に迫られそうだ。

これらにより、民間航空業界のマーケティングや広報について長期間にわたり物議を醸すきっかけとなった安全性論争に終止符が打たれる見通し。長距離の国際直行便が増え、飛行時間が約16時間の路線も出てくるなか、エアバスとボーイングは10年以上にわたり、双発機と4発機のどちらがより安全かについて議論を戦わせてきた。ボーイングが双発機の製造に集中している一方、エアバスの新型機であるA340やA380は4発機。

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