大塚製薬 統合失調症薬発売へ 肥満など副作用抑制

大塚製薬は6日、既存薬剤に比べ、肥満や性機能障害などの副作用を抑えた独自開発の統合失調症治療薬「エビリファイ(一般名アリピプラゾール)」を、8日に日本市場で発売すると発表した。
 同症は幻覚、妄想、社会的ひきこもりなどの症状が現れる精神疾患。有病率は全人口の1%程度、日本で約100万人とされる。新薬は2002年に米国で発売以降、南米、欧州など世界45カ国で販売され、現状で年間売上高1500億円規模という大型商品。ようやく開発国での発売にこぎつけた。病院で処方される医療用医薬品となる。薬価は1日当たりの最低用量の6ミリグラムの錠剤が186円。日本での年間販売目標は120億円。
 東京都千代田区の経団連会館で発売会見をした樋口達夫社長は、「医薬品事業では新薬開発型の国際企業となることを目指しており、(エビリファイは)その原動力となる」とし、戦略商品の市場投入に胸を張った。
 新薬は、その成分を同社が1988年に発見、開発した。治療薬としての発売は02年。神経伝達物質であるドーパミンを受け取り、神経伝達のシグナルを発する機構の受容体に働きかける。
 これまでの薬剤は、受容体に働きかけるところまでは同じだが、その受容体の働きを完全に止めていた。
 新薬は、受容体の働きを安定化し、脳内でドーパミンが大量に放出されているときには抑制的に働き、ドーパミンが少量しか放出されていないときには刺激する方向で作用する。ドーパミンの異常によって起こると考えられている統合失調症の症状を改善していく。副作用の体重増加などが起こりにくいことから、長期にわたり継続服用が可能な点でも優れる。

米フィラデルフィア地区連銀の新総裁にチャールズ・プローサー

株式投資ニュース

ウィルコムが東証1部に上場へ

Track Back URL: