WSJ-シスコのチェンバースCEO、次期会長に就任へ

米ネットワーク機器大手シスコシステムズ(Nasdaq:CSCO)は8日、前日の定例取締役会で、長年同社を率いてきたジョン・チェンバース社長兼最高経営責任者(CEO、56)を次期会長に指名したと発表した。11月15日の年次株主総会での承認をもって就任する予定。CEO職は兼務し、社長職からは離れる。

現会長のジョン・モーグリッジ氏(72)は名誉会長に退き、今年の取締役改選では立候補しないことを決めた。

社長のポストには社内の幹部が昇格するとみられる。広報担当者のテリー・アンダーソン氏は、次期社長の就任時期についてはコメントを避け、「多数の候補者がいる」と述べるにとどめた。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのアナリスト、ジョエル・フィッシュバイン氏は「同社は若い人材が豊富だ。彼らは上級の指導者になる意欲を燃やすだろう」と述べた。

同氏によると有力候補は、ルーティング・サービスプロバイダー部門担当上級副社長のマイク・ボルピ氏と、チャーリー・ジャンカルロ最高開発責任者(CDO)。内部から昇格させない場合、重要な人材を失う恐れがある。

主要企業の多くは、会長とCEOを1人が兼務しており、両職を分離する方向に向かっている。だがシスコは、こうした流れとは逆に、再び両職兼務とすることにした。

デラウェア大学ワインバーグ・コーポレートガバナンス・センターのチャールズ・エルソン所長は「両職を分離した方がよいと考えている。ただ、分離することには長短ある」とした。さらに「株主は取締役会の構成に注目すべきで、株主の利益を代表しているか注意する必要がある。最も重要なのは、ほかの取締役がどの程度独立性を持っているかということだ」と指摘した。

シスコの取締役会は、12人のうち9人が独立取締役。

チェンバース氏は、1995年1月に現職に就任以来、いわゆるドットコムブームとその終えんの両方にわたり同社を率いてきた。就任当時の同社の年間売上高は12億ドルだったが、05年7月期には248億ドルの企業へと成長した。このように、同氏は95年から会長を務めてきたモーグリッジ氏の後任としてふさわしいと見なされている。

これとは別に同社は、自社株買い枠を50億ドル相当拡大することを承認したと発表した。前回2001年に承認された350億ドル相当の自社株買いプログラムに基づき、これまでに326億ドル相当の自社株を買い戻している。

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