「運用」重視で利益向上 富士通経営方針 海外事業積極化も

富士通の黒川博昭社長は9日、都内で経営方針説明会を開き、国内事業の利益率向上に取り組むとともに、海外事業を拡大していくとの成長戦略を表明した。
 同社は主力事業であるシステム構築においては、課題となっていた不採算案件の受注数低減を進めた。不採算案件による損失は、2005年度は04年度の4分の1の100億円となった。06年度は50億円にまで低減する。
 また、単なるシステム構築から、粗利益率の高い「パッケージ・サービス」や業務を請け負う「運用サービス」などへのシフトを進め、収益力の向上に努めるとした。
 富士通は昨年度に証券取引所のシステムトラブルなどでイメージがダウンした。
 これに対して黒川社長は「新しいもの(受注)を取るなどを評価していたが、顧客のシステムを何事もなく動かすことを評価することも大事」と、「作り重視」から「運用重視」に人事評価をシフトさせる方針を示した。
 また、「売り上げよりも営業利益を重視しているが、成長を目指す段階で売り上げ拡大にも取り組みたい」とし、拡大の余地が大きい海外事業を積極化も進める。
 売り上げの6割を占める「テクノロジーソリューション」分野では、今年度、国内が3%増なのに対し、欧州が9%、北米が35%、アジア他を12%増加させるという。
 このため顧客先に構築するシステムの事前検証などを行う「プラットフォームソリューションセンター」をアジア各地に増やしている。標的としては、同事業の営業利益率でほぼ互角で、売上高で26%上回り成長率も高い米ヒューレット・パッカードを「意識しながらがんばっていく」とした。
 会社全体の06年度の予想営業利益率は3・7%で05年度からは微減となる。これは半導体製造工場のために600億円強の設備投資をかけるためで「これがなければ営業利益率5%の大台に乗るが、成長のために投資の道を選んだ」と、中長期的な成長路線にあることを強調した。

キリンビールがチルドビール拡販で飲食店向けに供給を開始

株式投資ニュース

ソニー・インテリジェンス・ダイナミクス研究所が活動を終了

Track Back URL: