半導体最大手の米インテル(Nasdaq:INTC)は9日、同業アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(NYSE:AMD)との競争で重要な意味を持つデュアルコアプロセッサー(開発名「タルサ」)の出荷時期を、予定より早めて7-9月期中とすることを発表した。
デジタル・エンタープライズ部門担当副社長のカーク・スコーゲン氏はアナリスト向けの電話説明会で、タルサの出荷時期について「従来予定していた10-12月期ではなく、7-9月期になる見通し」だとした。
タルサは、4つ以上のマイクロプロセッサーで構成するマルチプロセッサー搭載のサーバーシステムに対応する「ジーオンMP」を進化させた製品。この分野では、AMDが「オプテロン」シリーズで大きくリードしている。パソコン大手のデル(Nasdaq:DELL)は5月、インテル製品だけを搭載する従来の戦略を転換し、サーバー向けにAMD製オプテロンを採用する方針を明らかにした。
スコーゲン氏はまた、発売が待たれていたもう1つのプロセッサー(開発名「ウッドクレスト」)を26日に出荷すると発表した。これもジーオンシリーズの新製品で、マイクロプロセッサーが2つまでのサーバー向け。
この発表でインテルは、「ウッドクレストを搭載したサーバーはAMD製オプテロン搭載機に比べ処理能力が高く消費電力が低い」という点を強調した。AMDはこれに異議を唱えている。
「デルは、タルサではなくオプテロンを選択したのではないか」とのアナリストの質問に、スコーゲン氏は「デルは単に選択肢を増やそうとしただけだ」と反論し、「当社は、デルがタルサの最大の顧客企業の1社になると期待している」と述べた。