新興国投信、人気に陰り 印株安影響 収益低迷、純資産も減

米国に端を発した世界的な株安傾向を受け、インドなど新興国の株式を対象とする投資信託商品である“エマージングファンド”の運用成績が悪化している。将来の高成長を期待して外資系運用会社を中心に設定が相次いでいるが、最近は純資産残高の減少も顕著で、人気に陰りが見え始めている。
 投資信託評価会社、モーニングスターの調べによると、5月26日まで1カ月間のエマージングファンドの平均収益率はマイナス11・9%と低迷。個別に見ると、シュローダー投信投資顧問の「グローバル・エマージング株式ファンド」の基準価額は1万308円(6月9日時点)と直近高値から15・0%下落し、純資産残高は264億円と20・9%減少した。
 インド株の下げ幅の大きさを反映し、HSBC投信の「HSBCインドオープン」の基準価額は1万6162円(同)とピークの5月11日から24・2%下落。純資産残高も28・9%減の983億円まで落ち込んだ。「インド株ファンドの残高は各社とも2割程度は減っている」(外資系運用会社)という。
 残高減少は株価下落に伴う評価損の影響も大きいが、「このところ解約も増えているようだ」と市場関係者は指摘する。「先行き不透明が強いだけに、エマージングへの投資は危険」(中堅生保)との見方は多い。新興国は相対的に信用力が低く、いったん解約された資金はファンドに戻りにくい。「エマージングファンドへの資金流入が、新興国市場の株価を押し上げた面もある」(準大手証券)だけに、解約による資金流出が続けば相場は一段と下落し、さらに解約が増えるという悪循環に陥る恐れもありそうだ。

ビザ・インターナショナルが非接触決済クレジットサービスを日本市場で展開

株式投資ニュース

三菱東京UFJ銀行がリース会社4社と提携

Track Back URL: