半導体素材大手SUMCO コマツ電子金属を買収

半導体の素材となるシリコンウエハー大手のSUMCOは14日、東証2部上場のシリコンウエハー製造販売会社のコマツ電子金属をTOB(株式公開買い付け)により子会社化すると発表した。
 コマツ電子金属の親会社であるコマツがTOB応募に基本合意し、保有する普通株式61・9%の内51%を譲渡する。TOB価格は1株当たり2400円で、SUMCOは約369億円を投じる。
 コマツ電子金属の取締役会も、今回の子会社化に賛同しており、TOBのスケジュールなどを今後、早急に詰める。
 SUMCOは、同子会社化により同ウエハー事業規模を拡大し、現状持っていない台湾に拠点を置くことで地域補完などにつなげ、厳しい事業環境の勝ち残りを図る。コマツとしては、グループ事業の選択と集中を図り、経営資源を建設機械、鉱山機械、産業機械に集約するのが目的。
 東京都千代田区の帝国ホテルで会見した重松健二郎・SUMCO社長は「技術、製造拠点などで相互補完が図れる。世界シェアはSUMCO約22%、コマツ電子金属約9%で、合わせて約31%と、(現在首位の信越半導体とほぼ並ぶ)世界トップ級となる」と話した。
 坂根正弘・コマツ社長は「シリコンウエハー事業を将来発展させる道と判断して、TOBに応じることとした」と説明。一方で、コマツ電子金属の最近の株価に比べて、2割程度低いTOB価格については「最近の価格に比べれば低いが、6カ月平均では同レベル。また、株価だけではなく、長期的なシリコンウエハーのビジネスプランも考慮した」(坂根社長)とした。
 SUMCOは、住友金属工業と三菱マテリアルが共同出資して99年に設立した同ウエハー事業会社。

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