東宝、映画興行を再編 TOHOシネマズに10月統合

東宝(東京都千代田区)は27日、映画館の運営に当たる映画興行部門を分割し、完全子会社のTOHOシネマズ(同)に10月1日付で統合すると発表した。
 東宝は現在、グループ全体で、全国に映画館46カ所(合計約460スクリーン)を保有する。業界全体のスクリーン数は全国で合計約3000あり、シェア1位を誇っている。
 ただ、シネマコンプレックス(複合映画館)などの興行事業が競争激化するなか、グループ内の関連部門を集約することによって、経営の効率化に取り組むとともに、サービス強化を図ることとした。
 将来的には、TOHOシネマズをグループ内の映画興行事業の統合基盤会社と位置づけ、各地域で映画興行を手掛ける完全子会社5社(北海道東宝、東宝東日本興行など)もTOHOシネマズに統合し、グループとしての映画興行事業を再編する。時期は非公表としている。
 なお、10月1日付で、村上主税・東宝取締役映画興行担当がTOHOシネマズ社長に、三屋秀明・TOHOシネマズ社長は常勤監査役にそれぞれ就任する。
 今回の映画興行事業の分割により、東宝の2007年2月期連結業績に与える影響は軽微としており、従来予想は変更しない。
 27日の会見で、東宝の浦井敏之取締役は、「シネコンは、いずれ淘汰(とうた)されていくことが予想されるので、サービス向上が生き残りのカギを握る。競合会社であるワーナー・マイカルに対抗するには、規模を拡大していくしかない」と語った。

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