無料ネット放送「ギャオ」を手掛けるUSENは、「ギャオ」をパソコンだけではなく、テレビでも簡単なリモコン操作で視聴できるようにする方向で検討を進めていることが9日、わかった。視聴料は無料とし、テレビ向けでは画質を向上させるほか、テレビ向け専用番組の提供も考慮する。
同社は、千葉市美浜区の幕張メッセで9日まで開かれたインターネット関連展示会「インターロップ2006」でテレビに接続してギャオを視聴できる専用機器の試作品を展示。パソコンとは異なるテレビの大画面で、デモ映像ながら高画質の番組を放映し、訪れた人の関心を集めた。
サービス開始時期は今後、詰める。視聴は無料だが、接続機器とリモコンは有料となる見通しで、レンタルまたは売り切りとする。
ネット放送をテレビで視聴できるサービスは、NTT東日本子会社やKDDI、ソフトバンクなどが提供しているが、いずれも月額数千円または番組1本当たりの視聴料金が必要となる。ケーブルテレビと異なり、地上波テレビを再送信することもできないため、ユーザー数は低迷している。
こうした中で、広告収入をもとに無料放送するUSENのビジネスモデルが、成立するかが注目される。
パソコン版のギャオはすでに980万人の視聴登録者を集めたが、広告収入による無料放送という民放の地上波テレビと競合するサービスだけに、収益的には厳しい状況が続いている。USENは時間が短い新しい広告商品の開発とともに、テレビ向けなど新サービスを投入し、事業を軌道に乗せたい考えだ。
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【用語解説】ギャオ
有線放送最大手で、光ファイバー通信事業なども展開するUSENが昨年4月に開始した無料ネット放送。今月9日の時点で視聴登録者数が980万人を超えた。地域別や男女別、年齢別などネットならではのターゲット別の広告が可能。しかし、先行投資の割に広告収入が伸びず、ギャオ事業は2006年3月期に40億円を超える営業赤字となった。