コンビニエンスストアの現金自動預払機(ATM)で、競争が激化している。東京スター銀行とサークルKサンクスは19日、都内のサークルKサンクスで提携金融機関の預金引き出し手数料を、一部無料とするサービスを開始。セブン-イレブンでATMを展開するセブン銀行は同日、横浜銀行と十六銀行のICカードを24日から使えるようにすると発表した。ATMサービスの拡充や設置増で、コンビニは集客や手数料収入の増加を狙い、一方金融機関も銀行ATMが減少する中で、顧客の囲い込みにつなげる構えだ。
≪安全性も意識≫
東京スター銀とサークルKは、都内3店舗で、キャッシュカードによる預金引き出し手数料を一部無料とするサービス「ゼロバンク」を開始した。
2007年2月までに関東圏のコンビニ1379店舗に、対応ATMを設置する計画。同日の記念式典に出席したサークルKの土方清社長は「売り上げのアップにつながる」と、サービス拡大に意欲を見せた。
一方、コンビニATM最大手のセブン銀は、磁気カードよりも安全性の高いICカードにATMを対応させることで、利用者の増加をもくろんでいる。すでに、三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行など大手9行と提携し、全ATMを提携先のICカードに対応させていたが、さらに提携先を広げた。
サービスの拡充を競う一方で、コンビニATMの設置台数も増加している。
≪設置台数増加≫
コンビニATM運営のため大手銀行などが共同出資で設立したイーネットは、ファミリーマートやミニストップなどでコンビニATMを6234台(6月末)展開しているが、これを来年3月末までに6963台に、09年3月末までに1万台にする計画だ。1万1267台(6月末)のATMを設置しているセブン銀は、今年度中にこれまで設置していなかった岩手、奈良、和歌山、大分県のセブン-イレブンにもATMを設置していく方針だ。
コンビニATMは全国に約2万4000台(6月末)が設置されている。コンビニ4万店舗に対し、およそ6割にATMが設置されていることになる。これに対し、銀行ATMは2005年3月末で約7万2900台(04年3月末は7万3100台)と、ここ数年は支店の統廃合などで減少傾向にある。