メガブランド戦略攻勢 資生堂、6本柱で輝く 新たに中価格帯「エリクシール」
資生堂は6日、9月21日発売の新メガブランド「エリクシール シュペリエル」のCMキャラクターにモデルの熊沢千絵さん(31)を起用すると発表した。新聞雑誌広告、テレビCMなどは9月下旬から展開する。
「エリクシール シュペリエル」は、2000~5000円の中価格帯市場に向けたスキンケアブランド。販売は化粧品専門店、ドラッグストア、量販店など2万3000店舗を見込んでいる。発売初年度(06年9月~07年3月)の店頭売り上げは約200億円、導入3年目には約800億円を目指す。宣伝広告費は初期24億円、1年で40億円をつぎ込む。
≪モデルは母親≫
同ブランドは新しい理論に基づくスキンケア用品で、前田新造社長は「次世代につながるスキンケア理論」であると話している。同理論は、エリクシールだけでなく、今後は専門店ブランドや高級ブランドなどにも順次応用していくという。
女性人口で、最大ボリュームを占める30代以降の“オトナ”の女性2500万人がメーンのターゲット。この世代の女性が求める“年齢と関係のない美しさと生き方”を応援する。
熊沢さんは、8歳の娘をもつ母親。資生堂では外見的な美しさだけでなく、温かみのある内面的な美しさを兼ね備えている熊沢さんをモデルに起用した。熊沢さんは「エリクシールを使い始めて2週間ちょっと。効果を実感している」と話す。
8月21日には、2000円以下のセルフ市場向けメーキャップブランド「インテグレート」も登場する。エリクシールとインテグレートは、05年8月から始まった資生堂のメガブランド戦略の第5弾、第6弾。大量の宣伝広告などで、顧客との接点拡大をはかるメガブランドは、この2つで大まかな布陣が整ったことになる。
既存の4ブランドである中価格帯メーキャップブランド「マキアージュ」、男性用化粧品「ウーノ」、低価格帯スキンケア「アクアレーベル」、ヘアケアブランド「ツバキ」は順調に推移し、「計画通り(それぞれのカテゴリーで)トップシェアを獲得」(前田社長)している。「ツバキ」によって、資生堂はヘアケア用品のメーカー別シェアで「4位からトップへ快進撃を続けている」(前田社長)と話している。
ライバル社も次々に新ブランドや商品リニューアルを進めている。ヘアケアブランドでは、「ラックス」(ユニリーバ・ジャパン)が新製品を投入。男性用化粧品はマンダムの「ギャツビー」が、大幅リニューアルを発表。低価格帯メーキャップ市場には、全世界で4位のブランド「リンメル」をコーセーがライセンス契約を結び、9月1日から国内展開する。資生堂メガブランドの登場で化粧品市場の競争は激化している。