日立製作所は3日、日立グループの企業価値の向上に向けた2008年度を最終年度とする3カ年計画「日立グループCSR(企業の社会的責任)3カ年ロードマップ」を発表した。ロードマップでは、創業100周年にあたる10年度に「世界のCSR先端企業」になることを目標に掲げ、社会貢献活動や情報開示の強化、企業倫理の尊重など8つの取り組み方針を盛り込んだ。
取り組み方針は、(1)企業活動としての社会的責任の自覚(2)事業活動を通じた社会への貢献(3)情報開示とコミュニケーション(4)企業倫理と人権の尊重(5)環境保全活動の推進(6)社会貢献活動の推進(7)働きやすい職場作り(8)ビジネスパートナーとの社会的責任意識の共有化-8つ。
初年度の06年度は、各方針の「めざすべき姿」と「課題」を設定し、日立グループのCSR活動の現状や目標を社員に周知徹底させる。
具体的には、グループ社員を対象にCSRに関する意識調査を実施したり、ネットを活用したeラーニング講座を受講させ、社員の意識向上を促す。また、重要製品事故の再発防止策や情報漏洩(ろうえい)防止策を徹底させるほか、グローバルな視点での人材育成を進める。国内外の取引先に対するCSR取り組み状況のモニタリングなども実施し、グループ内だけでなく取引先にもCSR活動の重要性を理解してもらう考えだ。
環境保全活動では、グループの各事業所で、省エネ活動や再資源化などを積極的に推進する環境配慮型事業所と呼ばれる「スーパーエコファクトリー」への切り替えを進める。また、売上高に占める環境適合製品の比率を05年度末の76%から、06年度には80%、10年度までに100%に高める計画だ。このほか、業界トップクラスの省エネ製品だけを認定する新制度「スーパー環境適合製品」も導入する。
2年目の07年度は、06年度に取り組んできたCSR活動の検証と評価を実施。最終年度となる8年度は、7年度の検証と評価を基に日立グループのCSR活動の最適化と戦略的CSR活動を確立する。