新日鉄 太陽電池シリコン参入 低コスト技術で生産

新日本製鉄は30日、太陽電池の素材となる多結晶シリコン原料事業に参入すると発表した。従来の製造手法に比べて、低コスト生産が可能な技術を確立したため、市場成長が見込める事業を手がけ、業容拡大を目指す。
 同社は同日付で福岡県北九州市に同シリコン原料製造・販売を行う子会社「NSソーラーマテリアル」を設立した。資本金は3億円。同原料の月産能力約40トンの工場を建設し、2007年度下期から稼働させる。設備投資は約30億円。フル生産の段階で、年間30億円規模の売上高を確保できる見通しだ。
 太陽電池用多結晶シリコンは、半導体用に比べて純度は低くて済むため、これまで主に半導体用の端材やスクラップが利用されてきた。が、住宅用や電気機器用などの太陽電池の需要が増加傾向で、半導体用の転用では対応しきれなくなっている。このことから、低コスト製造手法が望まれていた。
 新日鉄は、新規事業参入を目指して研究開発を進めてきたが、従来型の半導体用同シリコン製造手法に比べて、設備コストが半分で済む新技術をこのほど確立。事業参入を図ることに決めた。
 新会社のNSソーラーマテリアルは、1日付で新日鉄の完全出資子会社として創業する素材メーカーの新日鉄マテリアルズの傘下となる。

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