天然に結晶した岩塩の塊をくりぬき、その中に電球を組み込んだ「岩塩ランプ」が隠れたブームになっている。明かりを灯すと岩塩が“呼吸”し、室内の空気を浄化する効果もあるとされるマイナスイオンを発生することから、癒やしや健康と環境にやさしいLOHAS(ロハス)といった時流に乗った商品として注目を集めている。
岩塩ランプは“世界の屋根”ヒマラヤのふもとの地下1500メートルから掘り出した天然岩塩の商品が主流で、主にインターネットを通じて売り出され、ジワリと人気が広がっている。
雑貨店やインテリアショップ、塩販売専門店と取り扱う業種はさまざまで、新規に扱いを始める業者も増えている。しかも、そのほとんどがネット通販の形態をとっている。
貴金属の街として知られる東京・御徒町にある貴金属宝飾品卸のサン・シャレーヌ(東京都台東区)も、この人気に着目し、岩塩ランプの販売に踏み切った。同社は店頭直販の形態をとり、直営店舗のトリプル・エーで販売を始め、13日まで東京・神楽坂の会場で初の商談会を開催している。
岩塩ランプがマイナスイオンを発生するメカニズムは、岩塩が持つ水分を吸収する性質を使って、いったん岩塩に取り込んだ水分を電球の熱で蒸発させ、この働きが循環する過程で水の分子に動きが生じ、マイナスイオンを発生する。
岩塩ランプはこのほか、オレンジやホワイトといった結晶体そのものの天然の色彩を電球で浮き出すことによる癒やし効果(カラーヒーリング)もあるとされる。オレンジ色はリラクゼーション効果、ホワイトは集中力を増し、赤色は気力回復につながるといった具合で、インテリア性にも富んでいる。
価格は天然の原形をとどめたナチュラル型で高さ14~24センチ、重さ1・5~4キロのタイプで1万円前後で販売されている。
岩塩はミネラル成分が豊富なことから「食」の世界で一足早くブームを引き起こしている。岩塩ランプは用途が異なるものの、健康・環境志向が強まるなかで、人気が飛び火したかっこうだ。