山崎製パンは3日、経営再建中の菓子メーカー、東ハト(東京都豊島区)を買収すると発表した。投資ファンドのユニゾン・キャピタルや丸紅などから東ハトの発行済み株式95%を取得、同社の借入金に対する債務保証で買収総額は270億円になる。買収に伴いスナック菓子、ビスケット市場でともに業界2位に浮上する。
東ハト買収で菓子事業の強化を狙う。山崎製パンは、東ハトの発行株53.1%を保有するユニゾン、同じく9.2%を持つ丸紅から全株を取得。37.7%の大株主であるバンダイナムコホールディングスは、5%を残し、大半を山崎製パンに売却する。
株式取得は7月19日。発行株とあわせて取得する新株予約権も含めた取得価格182億円は借り入れでまかなう。東ハトの借入金への債務保証88億円も引き受けるため、買収総額は270億円となる。
買収後、山崎製パンは5人の役員のうち、3人を派遣する。執行役員は未定だが、サッカーの中田英寿選手には引き続き執行役員最高ブランド責任者としての職務を要請する。
同日記者会見した飯島延浩社長は、東ハト買収について「原材料の調達や物流などで協力できるうえ、業容拡大にもつながる」と述べ、傘下のヤマザキナビスコとの相乗効果に期待感を示した。
東ハトは2003年3月に民事再生法の適用を申請、同年5月にはユニゾンなどの下で事業再生を進めていた。