WSJ-米クライスラー、社員割引販売でも利益率確保に自信示す
自動車大手ダイムラークライスラー(NYSE:DCX)のクライスラー部門の最高経営責任者(CEO)トム・ラソーダ氏は1日、新しく始める社員価格割引販売について、同グループでは利益率悪化の懸念は持っていないと述べた。
ラソーダ氏は記者数人を相手にしたインタビューで、「今月の販売促進で売られる自動車の利益率は計画に沿ったものとなる見込みで、問題はない」と述べた。
1日から1ヶ月間、クライスラーは一部の人気モデルを除き社員割引販売のキャンペーンを実施する。社員価格で販売するのに加えてゼロ金利ローンも提供される。ゼロ金利ローンが不用な顧客には追加値引きも提供される。
一方で、特別値引き販売をしないモデルもあり、その車からは健全な利益率が期待できるので、全体としてはバランスが取れるというわけだ。
昨年はクライスラーのほか、ゼネラル・モーターズ(NYSE:GM)、フォード・モーター(NYSE:F)、ビッグスリーすべてが社員割引販売をした結果、夏の売り上げは急増したが、その年の残りの販売は低迷し大きな在庫を残した。
ラソーダ氏は、クライスラーは今年の在庫管理は徹底するようにしているという。同社は今月、デラウエア州のニュアーク工場など、いくつかの工場で通常2週間の夏休み閉鎖期間を3週間に延ばして生産を調整する予定だ。ラソーダ氏は、生産を限定することによって利益率を改善すると説明した。
これまで数十年間にわたってビッグスリーを引っ張ってきた考え方は数量第1主義だった。だからこの生産限定戦略は大きな転換のきざしとなるものだ。これまでビッグスリーはどこも何十年もの間、まず開発し、その後にできうる限り生産し販売しようとしてきた。