WSJ-センダント、トラベルポート部門をブラックストーンに売却で合意

ホテル・住宅用不動産・旅行サービスを手掛ける米センダント(NYSE:CD)は6月30日、旅行部門トラベルポートを43億ドルで、未公開株投資会社ブラックストーン・グループの関連会社に売却することで合意したと発表した。

センダントは昨年、低迷する株価のてこ入れを目指し、同社を4分割する計画を発表した。旅行部門の売却はその第一歩となる。このほか、不動産部門リアロジー、ホテル部門ウィンダム・ワールドワイド、レンタカー部門エイビス・バジェット・グループを今月中にスピンオフ(分離)する計画。今回トラベルポートの売却が決まったことは、ほかの3部門もスピンオフ後に買収の標的になる可能性があることを示唆している。

当初はトラベルポートも他の3部門と同様にスピンオフする予定だった。だがセンダントはこれまでに、トラベルポートを構成する各事業の買収に今回合意した売却額以上の金額を支払っているため、多額の税金を課されずに売却することができる。この点が他の3部門と異なる。

トラベルポートは最近、業績が低迷しており、センダントの株価下落の要因になっていた。欧州のオンライン旅行代理店イーブッカーズ買収で、この事業の資産価値とほぼ同額の特別損失計上を余儀なくされ、業績の足かせになった。また、トラベルポートの1部門である、旅行代理店向け予約システムのガリレオは、主要な収入源である航空会社から価格設定で大きな圧力を受けている。

センダント株の30日終値は、前日比0.52ドル(3.30%)高の16.29ドル。

調査会社フォレスター・リサーチの旅行業界アナリスト、ヘンリー・ハーテベルト氏は「ブラックストーンはかなりの金額のハイテク投資をする必要が生じる」と述べた。

トラベルポートのジェフ・クラーク最高経営責任者(CEO)は「当社の年間売上高が25億ドル、EBITDA(利払い前・税引き前・償却前利益)が5億5000万ドルであることから考えると、売却金額は妥当」とした。また同氏は、ブラックストーンがトラベルポートの経営陣に満足しているため、経営陣の変更はないとの見通しを示した。

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