キヤノンは4日、業務用デジタル印刷機市場に参入すると発表した。8月と12月に一機種ずつ発売し、先行する米ゼロックスなどを追撃。2010年までに世界シェア20%の獲得を目指す。
8月に発売するのは、主にデザイン事務所向けの複合機。12月には印刷所向けの商業印刷用プリンターを発売する。価格はそれぞれ340万円と3000万円。日米欧でほぼ同時に発売し、月産それぞれ1000台と250台を計画している。上位機種で売り上げを伸ばすゼロックスや米イーストマン・コダックとは一線を画し、中位機種に注力して2010年には世界シェアの20%を狙う。
キヤノンの試算では、業務用デジタル印刷機の市場規模は現在1兆円。オフセット印刷機からの切り替えが進み、今後は年率2ケタペースでの市場拡大が見込まれる。会見したキヤノンの内田恒二社長は「(昨年の中期経営計画で表明した)2010年に連結売上高5兆5000億円を達成するためには、業容の拡大や新規事業への進出が必要。得意の電子写真技術を応用した製品をたずさえ、これから大きな発展が見込まれる市場に本格的に参入することにした」と述べた。
キヤノンの05年12月期の連結売上高は3兆7541億円だった。