大和証券は、インターネット取引に特化した初の専門店舗を年内にも新設する。ネットを自由に楽しむ「ネットカフェ」のように、顧客が店舗内のパソコンで自由に株式のネット取引を行えるようにする。銀座や表参道など都内の一等地への出店を計画しており、好条件の物件が確保でき次第、出店投資に踏み切る。
店舗や営業要員に費用をかけず、その代わり割安な取引手数料で個人投資家をひきつけてきたネット証券市場では異例の試みとなる。
ネット専門店は、多くの投資初心者にネット取引の利便性を知ってもらう“広告塔”の機能も兼ねるため、これまでの営業店舗とはまったく異なる気軽に立ち寄れるショールーム的な設計とする。
一定のスペースを持つ都内一等地への出店を予定しているため、投資額は1店舗当たり約2億円前後といわれる通常の新規出店投資を大幅に上回る見通し。
専門店舗で株式取引を体験してもらうことで、割安な手数料のネット取引と同時に、必要に応じて投資商品の説明やパソコンの取引操作へのアドバイスなど対面の顧客支援を合わせて利用できることのメリットを伝える。
同社は現在、全国の全営業支店約120店舗を改装中で、ネット顧客への支援コーナーも常設中。ネット取引と対面店舗の融合サービスを提供している業界唯一の事業モデルの優位性を個人投資家にアピールする狙いだ。
証券市場では、景気回復による昨年後半の株価上昇以降、初心者の投資参加が急増。ネット取引でも顧客に対し、これまで以上にていねいで分かりやすい投資支援サービスが求められ始めているという事情もある。