旅券1冊に経費1600万円 電子申請の無駄指摘 財務省予算執行調査

財務省は4日、国の予算が適正に使われたかを事後チェックする「予算執行調査」の結果を公表した。
 2005年度の国費投入事業で特にやり玉に挙げたのは、利用率が著しく低迷している旅券発給の電子申請システム(外務省所管)。パスポート1冊当たり1600万円のコストがかかっていると指摘し、事業の廃止を含む見直しを求めた。
 自宅のパソコンからインターネットを通じてパスポートの発給申請ができる同システムは、03年度に運用が開始された。だが、利用件数は05年度末までの累計で133件にとどまっている。
 システム運営経費は年間8億円。財務省は、都道府県の旅券事務所での発給(3000~4000円)と比べ、コストが5000倍以上に上る点を問題視し、システム継続には「合理性があるとは言い難い」(主計局)とした。
 私立大学・短大への運営費助成(文部科学省所管)でも、定員割れの学校に対する経費補助の削減を提言。数年間にわたって定員割れが続くようであれば、助成の追加減額や停止も行うよう求めた。不動産など登記に関する調達(法務省所管)では、証明書用紙や備品の購入(706件)の74%を占める随意契約について、競争入札を拡大すべきだとした。

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