ロシア、思わぬしっぺ返し 天然ガス値上げを トルクメニスタンが要求

中央アジアのトルクメニスタンが6月29日、ロシア国営天然ガス最大手のガスプロムに対し、天然ガスの売り渡し価格の大幅引き上げを求め、受け入れられない場合はロシアへの供給を停止すると通告した。
 ロシアがウクライナ向け天然ガスの値上げに成功したことに触発されたものとみられ、ロシアは思わぬしっぺ返しを食った形だ。
 トルクメニスタン側は、現輸出価格の2倍相当の1000立方メートル当たり110~125ドルを支払うよう要求。ガスプロム側が条件を受け入れない場合、今年9月からロシアへの天然ガス供給を停止すると通告した。
 ロシアの天然ガスの3割近くは、中央アジア産の天然ガスに頼っているほか、ウクライナもトルクメニスタンのガスを購入しており、今回のトルクメニスタンの値上げ要求は両国のみならず、両国経由でガスを購入する欧州に影響を与える可能性も指摘されている。
 トルクメニスタンが強い姿勢に出ているのは、ロシアが今年初めにウクライナへの天然ガス供給を一時停止させたことがきっかけとみられる。
 欧州ではカスピ海沿岸諸国の天然ガスを、ロシアを通過せずにトルコを経由して欧州に運ぶパイプライン建設を1年前倒しし、2011年の完成方針を決めるなど供給源の分散を進めている。
 完成すれば、カスピ海周辺のアゼルバイジャンやイラン、トルクメニスタンも、ロシアに頼らずにガスを欧州に運べるため、ロシアに強い態度を示すようになっているという。
 ウクライナも、ロシアが輸出する天然ガスの7割以上が同国を経由することを逆手にとって、反対に天然ガス価格の値下げをロシアに求める姿勢を示しており、豊富なエネルギー資源を武器に大国復活をもくろむロシアの戦略にほころびも見え始めている。

ダンテ・ロッシーニがモルガン・スタンレーのイタリア部門トップに

株式投資ニュース

ロスネフチへの出資を欧米企業が検討

Track Back URL: