神戸製鋼 褐炭を発電用に 日量600トン実証運転 インドネシアで開始

神戸製鋼所は5日、水分が多い低質炭を発電に使えるよう高品質化する大規模実証プロジェクトをインドネシアのカリマンタン島で開始すると発表した。
 低質炭は「褐炭(かったん)」と呼ばれ、水分が多く発熱量が少ないため使われていないが、低コストで発電所の燃料に活用できるようにし、資源の有効利用を図るのが狙い。
 日量600トンの実証プラントを2007年度中に完了させ、09年度まで実証運転を行う。総事業費は約80億円。半額は経済産業省の補助金を受ける。
 証試験の検証を経て、10年度から同5000トン規模の商業プラントの建設計画を進め、事業化を図る。
 インドネシアは、比較的、褐炭の埋蔵量が多い。プロジェクトでは、熱した軽質油の中に、褐炭を入れて水分を飛ばし、単位重量当たりの発熱量を上げる。これにより褐炭の発熱量は約1・5倍と、高質炭の「歴青炭」並みになる。
 神鋼は、処理した褐炭を発電事業者などに販売する計画。日量5000トンの供給ができれば、年商70億円規模のビジネスが成立するとみている。
 石炭は、世界のエネルギー需要の4分の1程度を賄う石油に次ぐエネルギー源。日本でも電力の2割強が石炭火力だ。
 世界の褐炭可採埋蔵量は1575億トンと推定されている。燃料として利用されている高質炭である「歴青炭」「亜歴青炭」の可採埋蔵量(約7425億トン)の5分の1程度あり、有効活用策が求められていた。
 神鋼はプロジェクトを進めるため、インドネシアの資源投資会社「ブミ・リソーシズ」、その石炭事業子会社「アルトミン」とパートナー契約を締結。実証プラントを南カリマンタン・アルトミン鉱区に設け、同鉱区産の褐炭を改質していく。

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