宇部興産はポリイミド樹脂を用いた分離膜の生産能力を50%増強する。分離膜の年産能力は種類や形状によって幅があり、現在約50万キロ―100万キロメートル。ガソリン精製に水素を必要とする石油精製事業者向けに急増する需要に対応。宇部ケミカル工場(山口県宇部市)のモジュール生産機能を堺工場(堺市西区)に移し、空いた敷地に増産用設備を設置する。06年中に着手する予定。ガソリンの添加剤として注目されているバイオエタノールの高純度化など新たな用途開発も強化する。
宇部興産は混合ガスから水素を分離する「水素分離膜装置」と水を含む溶剤を濃縮する「有機溶剤脱水分離膜装置」などを事業展開している。中核材料として芳香族系ポリイミド樹脂の中空糸状分離膜を用いている。
今回、新規に設備投資するのは、石油精製事業者が使用するガソリン精製用の水素需要が拡大しているため。