ヴァリグ航空破綻 ブラジルの観光に打撃 外国人客2割減

ブラジル最大の航空会社、ヴァリグ・ブラジル航空の破綻(はたん)問題が、同国の観光産業に打撃を与えている。政府は、同社の旅客便で欠航が相次いでいる影響で、今年の観光収入が見込みより2割減少するとの見通しを示した。観光産業のてこ入れを急いできたルラ政権だが、思わぬ冷や水を浴びせられた形だ。
 マレスギア観光相は5日、ブルームバーグのインタビューで、今年63億ドル(約7245億円)を見込んでいた観光関連収入が、約20%低い50億ドルにとどまるとの見通しを示した。経営再建中のヴァリグの身売り先が決まらず、米国路線などが欠航したことなどを理由に挙げた。同相は来年についても、観光収入は目標額を下回る可能性があると指摘した。
 ヴァリグは競争激化で経営が悪化し、昨年破綻した。入札により身売り先を探しているものの、売却条件が折り合わず、身売り話は宙に浮いたままだ。ブラジルのルラ大統領は今年度予算で、過去最大規模の観光関連費を計上するなど観光振興に力を入れているが、主力航空会社の破綻で外国人観光客の足に大きな影響が出ている。

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