アリスタなど4社 「微生物防除剤協」設立へ 認知度アップ図る
自然界の微生物を活用し、病原菌や病害虫から農作物を守る微生物防除剤の業界団体「日本微生物防除剤協議会」が8月1日に発足する。
微生物防除剤メーカーのアリスタライフサイエンス(東京都中央区)、出光興産(同千代田区)、セントラル硝子(同千代田区)、多木化学(兵庫県加古川市)の4社が10日発表した。代表者、事務局所在地などの詳細は未定。当初、4社でスタートするが随時参画企業を募る。
防除剤として使う微生物は、病原菌の住みかを奪ったり、病害虫の餌をなくすなどの役目を果たし、間接的に防除を行う。病原菌や病害虫に直接働きかける仕組みではないことから、作物への薬害、汚染などの心配がないことに加え、使用回数の制限などもないことから、環境負荷が少なくなる。
国内農薬市場は年間約3500億円。この中で微生物防除剤の構成比は0・4%と、わずか15億円規模にとどまる。農家への認知度が低いことから、団体の活動を通じて認知度アップに努める。具体的活動としては、全国各地でのセミナー、パンフレットの作成・配布などを行う予定。
近年、消費者の「食の安全・安心」に対しての要求が高まり、国も「環境保全型農業」の推進を図っている。
微生物防除剤は、農薬の一種だが、利用することで化学農薬の使用量を減らせるなど環境保全型農業に貢献できるため、今後、注目を集めそうだ。